教育活動
3年次ゼミ(英語教育)(鈴木栄)
本年度、鈴木ゼミでは、英語教育研究会を作り、学生たちと高校や高校教員を繋ぎ、英語教育について広く議論を進めることにした。以下、代表学生の報告である。
英語教育研究会
英語教育ゼミでは主に教職課程履修者を中心に、英語教育研究会というもの行っている。この研究会は、成績などに関わるわけではなく、参加したい人が自由に参加する形になっており、論文の輪読や、中・高の現場で働く先生から話を聞くことを通して学びを深めるとともに、将来に活かそうとする団体である。現在は基本的に日曜日に活動しており、参加できる人がする形になっている。2021年5月23日には、第1回目として東京女子大学の協定校である、横浜女学院中学高等学校の白井龍馬先生を招き、お話を伺った。第1回目では、高校の英語教育の現状、コロナ渦での学校の様子、さらには海外の大学院の授業についてのお話を伺い、ディスカッションを行った。今後は輪読や、実際に英語の授業を受ける生徒の話を聞いたり、現場の先生を招待して話を聞いていく予定である。
東女クロスの活動について
国際英語学科
鈴木 栄
学校は不思議な場所である。門をくぐると校庭があり、入り口には下駄箱がある。自分が通っていたときには目にも留めなかった物、場所が存在することを時間が経ってから訪問すると感じる。当たり前のように存在する物にはそれぞれ意味がある。小学生は上級生でも中学生に比べて背が低いので下駄箱も低い。教室の机や椅子は、おとぎ話の中の学校に登場する物であるかのように信じられないほど小さい。自分が通っていた頃には気づかなかった空間がある。その空間で、先生と児童・生徒が物語を作りあげていく場所が学校である。
教職を目指し、将来、教育に関わっていきたいという思いを持つ学生達には、この不思議な学校という空間を、久しぶりに感じてほしいと思ったことが学校と大学を結びつける活動を始めた理由である。東女クロスという名前は、東京女子大が地域や学校とクロスする、という意味である。大学が地域に貢献できることは、人と人を繋ぐことであり、双方が学び会える場を創ることである。
2020年度の東女クロスの活動は、新型コロナ感染の影響ですべてが実施不可能になってしまった。近隣の三谷小学校での「夏休み英語キャンプ」も、「クリスマス英語活動」も計画をしていたのに中止になった。学校で対面授業が出来ない中で、遠隔授業を取り入れ始めた頃、学校に行けない児童たちに動画を届けるというプロジェクトのお話をいただいた。学生達は、毎日のように打ち合わせをおこない、動画を完成させた。現在も、杉並区の教育委員会のサイトに動画が載せられている。「World Ranking Quiz」「英語で交流しよう」「英語を楽しもう」「ハロウィーンやクリスマス」など英語表現や文化の紹介を入れたレッスンになっている。学校に行けなかった期間、児童たちは、自宅で英語のレッスンを楽しんでくれたことであろう。そして、英語を教えていらっしゃる小学校の先生方も授業の参考にしていただけたことと思う。
地域貢献は、東京女子大の大学としてのグランド・ビジョンにも明記されていることである。英語を学び、将来、英語を使うことを目指す国際英語学科には、英語そのものの紹介、英語を使った海外事情や異文化理解の紹介を得意とする学生が多く、今後もそうした力を活かし、素晴らしい地域貢献活動を担っていってほしいと願う。
2021.5.26.
ZOOMを使う遠隔授業の利点は海外と簡単に繋ぐことができることであることを昨年1年で経験した。今年は、ZOOMを活かし、ゲストに授業に登場していただこうと考えている。「英語教育入門演習」の授業に、20年来の友人、Dr. Joo-Kyung Park(湖南大学教授)に来ていただき、次の週には学生5人に参加していただいた。日本と韓国の英語教育について、現状をお話しいただき、韓国の学生たちには、学習者としての感想や英語学習にどのように取り組んできたかについて話をしていただいたた。東女の学生達からも多くの質問がなされ、充実した時を持つことができまた。レポートにも多くの感想が載せられました。一つ紹介したい。
「学生の話を聞いた感想として、感銘を受けた点について大きく二点に分けて述べようと思う。一点目は、どの学生も日々の授業を受け身でなく「参加」することを意識していると感じた点だ。その点に関して、学生一人ひとりが国の教育の問題点を挙げ、彼らの勉強を将来にどう生かすか、などをきちんと考え発言しているように感じた。一方、日本では、(私や友人を含め)受け身で授業に取り組むことも多く、「指示が出されたから」という気持ちで宿題をやることも少なくない。やはり、学習者側のモチベーションの違いが、一番学力にも差を生み出すのだろう、と感じた。二点目は、一点目と被る部分もあるが、自分たちが学習分野に興味関心を持つ術を考えている、という点だ。この点においては、日本人の多くも曲を聞いたり英字新聞を読んだりすることで学習への興味を深めているが、私の場合、勉強と何かほかのものとを結びつけることは苦手である。しかし、授業で習うだけでなく、違うリソースを用いることは、違った視点から物事をとらえられる新たな言い回し、表現を学べる、などの利点がたくさんある。授業と趣味とをうまく組み合わせ、英語力向上を図りたいと思う。」
小学校英語授業支援:東女クロス2020年の活動
2020年度の東女クロスの活動は、新型コロナ感染の影響ですべてが実施不可能になってしまった。近隣の三谷小学校での「夏休み英語キャンプ」も、「クリスマス英語活動」も計画をしていたのに中止になった。学校で対面授業が出来ない中で、遠隔授業を取り入れ始めた頃、学校に行けない児童たちに動画を届けるというプロジェクトのお話をいただいた。学生達は、毎日のように打ち合わせをおこない、動画を完成させた。現在も、杉並区の教育委員会のサイトに動画が載せられている。「World Ranking Quiz」「英語で交流しよう」「英語を楽しもう」「ハロウィーンやクリスマス」など英語表現や文化の紹介を入れたレッスンになっている。学校に行けなかった期間、児童たちは、自宅で英語のレッスンを楽しんでくれたことであろう。そして、英語を教えていらっしゃる小学校の先生方も授業の参考にしていただけたことと思う。
地域貢献は、東京女子大の大学としてのグランド・ビジョンにも明記されていることである。英語を学び、将来、英語を使うことを目指す国際英語学科には、英語そのものの紹介、英語を使った海外事情や異文化理解の紹介を得意とする学生が多く、今後もそうした力を活かし、素晴らしい地域貢献活動を担っていってほしいと願う。
杉並区教育委員会の公式サイトより
東京女子大学で英語の指導者を目指し学んでいる大学生有志「東女CROSS」の皆さんが、これまで地域で英語カフェを開いたり、学校サポーターとして近隣の小学校の英語の授業補助に入ったりしてきた経験を生かして、杉並の子どもたちに、もっと英語を好きになってもらいたい気持ちを、動画としてまとめました。(3年4月15日更新)
- 英語を楽しもう、英語で交流しよう(19)【世界ランキングクイズ】(Youtube 杉並区教育委員会公式チャンネル)(外部リンク)
- 英語を楽しもう、英語で交流しよう(18)【世界の文化を学ぼう(6)Australia(オーストラリア)】(Youtube 杉並区教育委員会公式チャンネル)(外部リンク)
- 英語を楽しもう、英語で交流しよう(17)【イギリス英語とアメリカ英語】(Youtube 杉並区教育委員会公式チャンネル)(外部リンク)
小学校英語授業支援:東女クロス2019年12月18日現在まで
地域貢献および他者の学びへの貢献として大学生がおこなう英語教育活動を進めてきました。人間は社会的な存在であり、他者との交流によって学びを深めていくことができるという社会文化論に基づいた活動です。人と人の繋がりを考えると、多種多様な学習者が交わり、教える、教え合う、学び合うことによって生まれる学習の成果があると思います。年齢の異なる学習者が交流することで新しい学びの場が生まれることを期待しています。
杉並区の教育委員会公式チャンネルに国際英語学科国際英語専攻の学生が作成した小学生向けの英語学習の動画が掲載されています。英語の指導者を目指し学んでいる大学生有志団体「東女CROSS」の活動の一環です。
■英語を楽しもう、英語で交流しよう①【外来語クイズ1(初級編)】
https://youtube.com/watch?v=MWZVhhHXGiU
■英語を楽しもう、英語で交流しよう②【月・曜日・日付】
https://youtu.be/hhy1nhwU9to…
■英語を楽しもう、英語で交流しよう③【数字クイズ1】
https://youtu.be/f3Xz2p-KpAs
2019年12月18日(水)
杉並区立三谷小学校 報告:鈴木 栄(国際英語専攻)
12月18日(水)に、三谷小学校で6年生全員を対象として英語の授業を国際英語の学生15名と言語科学の学生1名がおこないました。第1部では、クリスマスが近いことから、まずクリスマスソングを合唱し、クリスマスに関係する英語の学習をしました。次に、英語のビンゴゲームをおこないました。第二部では、今年一年を振り返り、楽しかったことを英語で発表し、来年したいことを英語で発表しました。校長先生初め、副校長先生、6年生の担任の先生からもよかったと言っていただきました。児童たちもとても楽しそうに英語を使っていました。
2019年8月5日
三谷小学校 English Summer Camp 報告:鈴木 栄(国際英語学科)
国際英語学科と言語科学科の学生12名が、8月5日(月)に杉並区にある三谷小学校で、English Summer Campをおこないました。15名の小学生が参加しました。
小学校の音楽室と一般教室4部屋を使いアクティビティーをおこないました。
日常生活でよく使う英語表現を入れること、体を動かして活動すること、文字に関する活動も含めることを目標としました。アクティビティーとしては、
①自分の身長を英語で言う活動、
②数に関する英語の質問に関する活動、
③絵本を使った活動、④英語で「神経衰弱」
⑤トレジャー・ハントをおこないました。
児童たちからは、「楽しく英語を勉強できました」という感想をもらいました。
2019年6月8日(土)に、杉並区三谷小学校で英語の授業を東京女子大の学生がおこないました。今回の授業のテーマは、「World Tourを通して入国審査やショッピングの表現を身につけること」でした。国名や食べ物、文房具の名前を英語で言えること、入国審査やショッピングで使う英語の表現を覚えることを目標に、実際に、様々な表現を使い入国審査やショッピングの体験をするアクティビティーを実施しました。
企画・運営は、言語科学専攻と国際英語専攻を中心とした学生18名です。今回は、ほぼ全員が初めての経験ということもあり、苦戦する部分もありましたが、皆で協力し、アイデアを出し合いました。当日、多くの小学生が素敵な笑顔を見せながら積極的に活動に参加してくれ、「たのしかった!」という感想をもらいました。
当日は、公開授業で、保護者の方々も多く参観されました。感想では、「楽しくてよかった」「英語にふれる良い機会でした」「活気に満ちあふれていて良かったです!」「英語が楽しくなりそうで身近な題材でGood!」「全員が話す機会があってよかった」「45分間フルに時間を使って楽しいプログラムでした」「子供達もとても楽しそうにしていました」「1時間ではなくもっと長い授業がいいと思いました」など暖かいメッセージをいただきました。
三谷小学校では、この後2回(12月と3月)授業を担当します。今回の経験を元にさらに楽しい英語の授業を提供できればと考えています。
バレンタイン英語カフェ
2019年2月17日(日)に、にしおぎBASEにて「東女Crossバレンタイン英語カフェ2019」を開催しました。今回のテーマは、「バレンタインデーの理解を深め、関連する英語表現を覚えること」。海外の文化や歴史を理解すること、英語で簡単な挨拶ができること、バレンタインデーに関する英語表現を言えること、買い物で使う英語表現を使えること、英語でカードが書けることを目標に、様々なアクティビティを実施しました。
企画・運営に携わったのは、言語科学専攻や英語文学文化専攻を中心とした学生10名です。2回目ということで、前回の活動を基にさらに内容の濃い活動ができました。
当日は、11名の小学生と保護者の方々、西荻大人塾の方々、教育委員会の方に参加いただき、参加した小学生からも「おもしろかった」という感想をもらいました。
また、近隣のお菓子屋さんフルタ製菓(株)東京支店からお菓子の提供をしていただきました。今後も地域と繋がる活動として続けていきたいと思います。(国際英語専攻・言語科学専攻)
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(大学のFBより)
国際英語専攻の鈴木栄先生と言語科学専攻の前田隆子先生が中心となり「クリスマス英語カフェ2018」を にしおぎBASEで開催しました。東京女子大学の学生が、内容を企画し、ファシリテーターとなって英語を使った様々なアクティビティーを行うものです。すぎなみ大人塾の方、杉並区教育委員の方にもお世話になりました。当日は、保護者の方々、近隣の小学校の校長先生も見学に来てくださいました。また、本学の学長も参加しました。参加学生は、20名で国際英語専攻、言語科学専攻、国際関係専攻の学生達でした。参加小学生を2つに分け、低学年向けのプログラムでは、英語の歌、色や形の英語、クリスマスの歴史についての紙芝居、世界のクリスマスの紙芝居を行い、上級生向けのプログラムでは、英語の歌、ピクチャーカードでの英語の練習、クリスマスカード作成、サンタクロースへの英語の伝言、英語のカルタを行いました。
参加した小学生達は口々に「楽しかった」と言ってくれ、楽しいひと時を過ごすことができました。